株式会社メタルアート ~農業参入による人権課題の解決と包括的雇用の実現(第58回草津市人権・同和教育研究大会での発表より)~
会社概要

- 設立
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1943年8月6日
- 創業
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1916年5月5日
- 従業員数
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(連結)1,068名
(単独)680名 - 主要な事業内容
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自動車、建設機械、農業機械、船舶その他一般産業機械に使用される熱間鍛造品、精密型打鍛造品の製造、機械加工及び販売
《テーマ》農業参入による人権課題の解決と包括的雇用の実現
株式会社メタルアートでは、少子高齢化による労働人口の減少や産業構造の変化への対応を検討する中で、「働きたい意思や能力があるにもかかわらず、その人に合った働く場が少ない」という課題に着目しました。
人権とは、一人ひとりが尊重され、自分らしく社会に参加する権利であり、その中には「働く権利」も含まれると考えます。私たちは、年齢や性別、障がいの有無などによって活躍の機会が制限されるのではなく、誰もが役割を持ち活躍できる環境づくりが企業の責任であるとの考えのもと、農業法人「メタルヴィレッジ」を設立し、いちご農園「湖と苺」の運営を開始しました。
農園では、プレシニア世代、女性、障がいのある方など、多様な人財が働きやすい環境づくりを進めています。高設栽培による腰への負担軽減、バリアフリー化、自動環境制御システムの導入などにより、身体的な負担を減らし、誰もが働きやすい職場を整備しました。

さらに、メタルアート出身者が若手への指導や作業改善、設備保全に携わるなど、それぞれの経験や強みを活かせる役割を設けています。
こうした取組を進める中で、組織全体の意識にも変化が生まれました。以前は「できる人が担う」「現場に適応できる人が働く」という考え方が無意識のうちに存在していましたが、農園運営を通じて、一人ひとりに適した環境を整えれば、多くの人が能力を発揮できることを実感しました。
「支援する側・される側」という見方ではなく、「それぞれが異なる強みを持つ仲間である」という意識へ変化し、障がいのある方や高齢者の方々が、自ら考え行動し、農園運営に欠かせない存在として活躍する姿を目の当たりにし、人権とは特別な配慮を行うことではなく、一人ひとりの可能性と尊厳を認め、活躍できる環境を整えることだと強く認識するようになりました。
現在、「湖と苺」では高齢者や女性、障がいのある方を含む多様な人財が活躍しており、「全員参加」による農園運営が実現しつつあります。働くことを通じて社会とのつながりを感じ、自身の役割や存在価値を実感できることは、人としての尊厳を守ることにもつながっていると考えます。

今後も農業を単なる事業としてではなく、人権尊重を実践する場として発展させ、「働けないのではなく、働ける環境が不足している」という視点を持ち続け、誰もが必要とされ、自分らしく活躍できる社会の実現に貢献していきます。

